暖房器具はそれぞれに特徴があり、部屋を暖める範囲や電気代は異なります。
暖房器具の特徴を理解し、自分の部屋に合ったものを置くことが、結果として電気代の節約につながります。
暖房器具の特徴と電気代は?
暖房器具には、
- エアコン
- ファンヒーター
- オイルヒーター
- パネルヒーター
- 電気ストーブ
- こたつ
- ホットカーペット
- 電気毛布
- 電気ひざ掛け
などの種類があります。
これらの特徴と電気代は、次の通りです。
エアコン・ファンヒーターの特徴
エアコンとファンヒーターは、どちらも本体から温風を吹き出します。
この温風を部屋に循環させることにより、部屋全体を暖めるのが特徴です。
ただし部屋の空気が暖まっても、さらにそこから壁や天井、床などが暖まるまで時間がかかります。
そのためエアコンやファンヒーターは、温かいと感じられるようになるまで、やや時間がかかります。
エアコンは、リビングなど比較的広い部屋、ファンヒーターは狭めの部屋を暖めるのに向いています。
1時間使用した場合の電気代
- エアコン …4円〜40円
- ファンヒーター …15円〜30円
電気ストーブ・パネルヒーターの特徴
電気ストーブやパネルヒーターは、本体から赤外線や遠赤外線を放出し、その輻射熱によって前面にあるものを暖めます。
ですからストーブやヒーターの前面ちかくにいる人やある物は、すぐに暖かさを感じます。
ただし一方、輻射熱は空気を暖める力は弱いです。
そのため電気ストーブやパネルヒーターは、部屋全体を暖めるのには向いておらず、
- 部屋の中のあるスポットのみを暖める
- エアコンで部屋が暖まるまでのつなぎに使う
などに向いています。
1時間使用した場合の電気代
- 電気ストーブ …25円
- パネルヒーター …20円
オイルヒーターの特徴
オイルヒーターは、内部にオイルが入っています。
このオイルを電熱線などで加熱することにより、本体が暖かくなり、その熱によって空気に対流を起こして部屋全体を暖めます。
エアコンやファンヒーターのように温風を吹き出さないので、部屋が乾燥しにくいのがメリットです。
ただしオイルが暖まり、さらに空気が暖まるまでには時間がかかります。
- 1時間使用した場合の電気代…20円
こたつの特徴
こたつは本体にヒーターなどの発熱体を持っているところは、電気ストーブやファンヒーターなどと一緒です。
ただしこたつ布団でテーブル全体を覆いますから、その分熱が逃げにくく、布団の中は効率的に暖まります。
こたつによって下半身が暖まると、下半身の暖まった血液が全身に循環し、体全体が暖かく感じます。
そのため部屋全体は、暖房の設定温度を低めにすることができ、それによって節電の効果があります。
- 1時間使用した場合の電気代…3円
ホットカーペット・電気毛布・電気ひざ掛けの特徴
ホットカーペット・電気毛布・電気ひざ掛けはいずれも、内部に電熱線が通っています。
それが発熱することで、カーペットや毛布・ひざ掛け自体を暖め、それと接する体の部分を暖める仕組みです。
これらはいずれも、接している体の部分を暖めるだけですので、部屋全体を暖めるのには向いていません。
エアコンなど部屋全体を暖める暖房器具と併用する場合には、エアコンの設定温度を下げることができますので、その分の電気代が節約になります。
1時間使用した場合の電気代
- ホットカーペット …6円
- 電気毛布 …0.3円
- 電気ひざ掛け …1円
暖房器具の使用方法まとめ
以上のように、暖房器具には、
- 部屋全体を時間をかけて暖めるもの …エアコン・ファンヒーター・オイルヒーター
- 部屋のあるスポットをすぐに暖めるもの …電気ストーブ・パネルヒーター
- 暖房器具と接した体の部分を暖めるもの …こたつ・ホットカーペット・電気毛布・電気ひざ掛け
の、大きく3種類に分けられます。
このうちメイン暖房としては、やはり部屋全体を暖める効果がある、エアコンやファンヒーター、オイルヒーターなどを使うこと必要です。
ただしこれらは、暖まるまでに時間がかかるため、すぐに暖まる暖房器具を、部屋が暖まるまでのつなぎとして使うのはおすすめです。
またこたつやホットカーペット・電気毛布・電気ひざ掛けなどは、電気代が大変安いです。
これらを併用し、エアコンやファンヒーターなどの設定温度を下げることで、電気代を節約することができます。