単身での引っ越しは、通常の「賃貸」の形態以外に、「家具付き賃貸」「マンスリー」と3つの選択肢があります。
それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
一般賃貸について
一般の賃貸は、アパートやマンションを借りる際に、もっとも普通のやり方です。
部屋には、家具はついていません。
契約する際には、
- 敷金 1〜3ヶ月分
- 礼金 0〜2ヶ月分
- 仲介手数料 1ヶ月分
- 鍵交換料 15,000円程度
- 火災保険料 15,000円程度
を支払います。
契約期間は、2年間が普通。
それ以上住む場合には、1〜2ヶ月分の更新料を支払って契約を更新します。
一般賃貸のメリット
2年間以上住むなら一番安い
一般賃貸は、契約時に敷金や礼金などの初期費用がかかります。
そのかわり、他の形態にくらべて家賃は低めの設定です。
2年以上住むのなら、もっとも割安な形態です。
購入済みの家具や家電をそのまま使える
一般賃貸には、室内に家具がついていません。
そのため購入済みの家具や家電がある場合には、それをそのまま使えます。
室内を自分好みのインテリアにアレンジできる
一般賃貸では、家具や家電はすべて自分でそろえます。
そのため室内を、自分ごのみのインテリアにアレンジすることができます。
家具付き賃貸について
家具付き賃貸とは、賃貸契約する部屋に、生活するために必要な家具や家電が一揃いセットされているというもの。
セットされている家具や家電は、次のようなものが一般的です。
- ベッド
- デスク
- 収納用棚
- ソファ
- カーテン
- 椅子
- テレビ
- テレビボード
- ダイニングテーブル
- エアコン
- 照明器具
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 掃除機
- 鍋などの調理器具
- 皿や茶碗
また敷金や礼金などの初期費用もかかりません。
その代わり、月々の家賃は一般賃貸とくらべると2〜3割高いです。
家具付き賃貸のメリット
初期投資を抑えられる
一般賃貸とくらべると、特に家具がない人の場合は、一人暮らしの初期費用を大幅にカットできます。
家具や家電を購入する手間も省け、一人暮らしを気軽に始めることができます。
半年〜2年ならば費用は割安
家具付き賃貸は、一般賃貸にくらべて家賃が割高ですから、初期費用がないとはいえ、長期で住むと費用の総額はかさみます。
ただし半年〜2年なら、他の形態にくらべて割安です。
家具付き賃貸のデメリット
家具や家電を自分で選べない
家具付き賃貸に入居すると、家具や家電はすでにセットされているものを使わなくてはなりません。
自分で選ぶことができませんので、こだわりを持っている人の場合は、不満が残ることがあるかもしれません。
インテリアをコーディネートできない
家具や家電を自分で選び、部屋全体をコーディネートすることは、一人暮らしの一つの楽しみでもあります。
家具付き賃貸の場合には、インテリアコーディネートはできません。
家具や家電はすでに誰かが使ったもの
家具付き賃貸にセットされている家具や家電は、新築物件なら別として、基本的にすでに誰かが使ったものです。
退去時に清掃・消毒されていますが、神経質な人にはおすすめできません。
マンスリーマンションについて
マンスリーマンションは、家具や家電が一揃いセットされているところは、家具付き賃貸とおなじです。
また敷金や礼金などの初期費用が家具付き賃貸同様かからない上、さらに家具付き賃貸ではかかってくる、鍵交換代や仲介手数料もかかりません。
ただしそのかわり、マンスリーマンションは1ヶ月毎の契約となりますので、月々の家賃は高いです。
一般賃貸とくらべると1.5倍〜2倍、家具付き賃貸とくらべても、5割程度は高くなります。
マンスリーマンションのメリット
1ヶ月〜半年くらいの短期なら一番オトク
マンスリーマンションは、初期費用がもっとも節約できる形態です。
そのため1ヶ月〜半年の短期なら、ビジネスホテルより安いのはもちろん、家具付き賃貸よりも安くなり、一番オトクです。
マンスリーマンションのデメリット
半年以上にあると割高になる
マンスリーマンションは、初期費用が思い切って抑えられているかわり、月々の家賃は高いです。
そのため半年以上になると、家具付き賃貸のほうが安くなります。
家具付き賃貸・マンスリーマンションの注意点
家具付き賃貸・マンスリーマンションを選ぶ際には、一般賃貸とは異なる注意点があります。
家電が故障した場合の修理代
部屋に備え付けられている家電などは、故障することもあります。
その場合通常は、大家さんが無償で修理してくれます。
ただし契約によっては費用が発生することもあります。
入居前に契約書をきちんと確認するのはもちろん、口頭でもきちんと確認しておきましょう。
退去時の費用
家具付き賃貸とマンスリーマンションは、入居時の敷金などはかかりません。
その代わり、退去時に鍵の交換代やクリーニング費用を請求されることがあります。
どのような費用が発生するのか契約時にきちんと確認し、退去時に慌てないようにしましょう。