ガスコンロを引っ越し先に持っていく場合の取り外し方、梱包方法、注意点などをまとめました。
引っ越し先でガスコンロが使えるかどうかをまず確認!
ガス器具には、「都市ガス型」と「プロパン型」の、大きく2つに分けられます。
引っ越し前と引っ越し後のガスのタイプが、都市ガスから都市ガス、プロパンからプロパンなど、変わらない場合には、いま使っているガスコンロを引っ越し後にも使えます。
それに対して都市ガスからプロパン、プロパンから都市ガスなどガスのタイプが変わる場合、そのままでは使えません。
この場合、いま使っているガスコンロのガスのタイプを変更することが必要です。
ですのでまず、現在と引っ越し先のガスのタイプを、かならず初めに確認しましょう。
ガスのタイプを変更する場合には、新居でのガス開栓時にガス会社またはガス器具販売店に依頼すれば、5,000円程度の手数料でやってくれます。
取り付けは必ず業者にやってもらおう!
ガスコンロの取り外し
ガスコンロを運ぶためには、ガスコンロを取り外し、引っ越し後にふたたび取り付けなくてはなりません。
ガスコンロのガスホースがゴム管の場合には、簡単に取り外すことができます。
ガスの元栓を閉め、まずガス栓、次に器具側のガスホースを外します。
ネジ固定式の場合には、取り外すのが難しいことがあるので、ガス会社またはガス器具販売店に依頼しましょう。
依頼した場合の料金は、15,000円〜25,000円程度です。
ガスコンロの取り付け
ガスコンロを取り付けるのも、ゴム管式のガスホースなら難しくありません。
まずガス器具側、次にガス栓にホースを取り付け、バンドで固定します。
ただしこれは、安全性を考えるとガス会社かガス器具販売店のスタッフにやってもらうのがおすすめです。
ガス開栓時に依頼すれば、多くは手数料無料でガスコンロの設置をしてくれます。
また自分で取り付けした場合にも、設置場所やガス漏れの有無など安全性の確認を、ガス開栓時に業者に必ずしてもらいましょう。
ガスコンロのお掃除方法
ガスコンロは長年使うと、油汚れがこびりついているはず。
引っ越しの梱包前に、きれいにお掃除しておきましょう。
洗剤は、油汚れ用の中性洗剤でもいいですが、一番おすすめなのは「重曹」。
重曹は100円ショップなどで安価に買えますし、食品にも使うものですから人体にも環境にもやさしいです。
重曹は、アルカリ性。
酸性の油汚れを効果的に分解します。
重曹を使う際には、
- 粉末のまま
- 重曹ペースト …水1に対して2〜3倍量の重曹を練りまぜる
- 重曹水 …ぬるま湯100mlに対して小さじ1の重曹を溶かし、スプレーボトルに入れる
の3種類を用意するのがおすすめです。
また、
- 手袋
- 使い古しの歯ブラシ
- 大きなビニール袋
もあわせて用意しておきましょう。
五徳と魚焼きグリルの掃除方法
1. 汚れがあまりにひどい場合は、まず粉末の重曹を汚れ部分にふりかけます。20分くらいすると汚れが浮いてきますので、キッチンペーパーなどでザッとふき取ります。
2. 大きなビニール袋を流し台のシンクに広げ、お湯を入れて重曹を加えます。重曹の量は、お湯1リットルに対して大さじ7程度。汚れをふき取った五徳と魚焼きグリルを入れ、20〜30分浸けおきします。
3. 手袋をし、古い歯ブラシでこすります。これでほとんどの汚れは取れるはず。
4. サッと水洗いして、水気をふき取ります。
ガスコンロ本体の掃除方法
1. 重曹水をまんべんなくスプレーし、上からキッチンペーパーをペタペタ貼る。しばらく置くと、汚れがふやけてきます。
2. 硬く絞ったぞうきんでふき取る。ふき取るのが1回だけだと重曹の白い跡が残ることがありますので、2度拭きしましょう。
重曹のその他の使い方
重曹は、油汚れを落とすほかにも、次のようなことに使います。
1つ購入しておくと、とても便利です。
- 冷蔵庫や食器棚・生ゴミ・排水口・カーペット・下駄箱などの消臭剤として
- 茶碗などにこびりついた茶渋を取る
- 鍋の焦げつきを取る
- 窓などの汚れを落とす
ガスコンロの梱包方法
ガスコンロを引っ越しで運ぶためには、梱包しなくてはなりません。
理想的なのは、購入したときに入っていた箱にそのまま入れること。
でもさすがに箱は、捨ててしまっていると思います。
その場合には、次のように梱包します。
外せる部品はすべて外す
ガスコンロの本体は、引っ越し用のダンボールに入る大きさではありません。
本体の梱包は、引っ越し業者にまかせるのがおすすめです。
ただしガスコンロには、五徳や魚焼きグリルなど、部品があります。
とりつけたまま梱包すると、部品が外れてどこかに行ってしまったり、グリルのガラスが割れたりすることがありますので、これらの部品はすべて取り外しておきましょう。
部品をまとめて箱に入れる
取り外した部品はすべて、新聞紙でくるんだ上で箱に入れます。
特に魚焼きグリルのガラス窓は割れやすいので、新聞紙を念入りに巻きつけて、テープで止めておきましょう。
部品を詰めた箱にすき間がある場合には、丸めた新聞紙を詰め込んで、箱のなかで部品が動かないようにします。
もう使わないガスコンロはどうしたらいい?
新居にビルトインタイプのコンロがすでに取り付けられていたり、いま使っているコンロがもう古くなってしまった場合は、コンロを引っ越し先に運ばないこともあると思います。
その場合はどうしたらいいでしょうか?
置いていく場合はかならず大家さんに確認を!
まず考えるのは、使わなくなったガスコンロをそのまま旧居へ置いていき、次に入居する人に使ってもらうことだと思います。
たしかに比較的新しいコンロなら、喜ばれることもあるかもしれません。
ただしこれは、かならず大家さんまたは管理会社のスタッフに確認するようにしましょう。
むやみに置いていってしまうと、あとでコンロの処分費用を請求されることになりかねません。
処分する場合はまずリサイクルショップを当たって
どうしても引き取り手のないガスコンロは、処分するしかありません。
その場合には、まずリサイクルショップを当たってみましょう。
購入して3年以内などの新しいものならば、リサイクルショップが買い取ってくれることがあります。
また買い取ってくれないまでも、無料で引き取ってくれることもあります。
リサイクルショップで引き取ってもらえなかった場合には、粗大ゴミとして捨てます。
粗大ゴミの処分費用は、自治体により異なりますが、ガスコンロの場合だいたい500円程度です。