クレジットカードというと、お金を借りるイメージがあり、使わないようにしている人も多いのではないでしょうか?
たしかにクレジットカードは、使い方によっては借金を抱えるリスクがあります。
でも電気代やガス代など毎月かならずかかる固定費は、それだけに限定しておけば、クレジットカードで支払いをしても使いすぎることはありません。
さらにクレジットカードで固定費を支払うと、ポイントが貯まりますのでお得です。
固定費をクレジットカード払いにするメリットは?
毎月支払う固定費は、
- 電気
- ガス
- 水道
- 固定電話
- 携帯電話
- インターネットプロバイダ
などの公共料金に加え、
- 家賃
- 税金(住民税・固定資産税・都市計画税・自動車税)
- 各種保険料
- 医療費
- 交通費
などなど、かなりの額に上ります。
これらは現金で支払っていたり、口座振替を利用していたりすると、ただお金が出て行くだけ。
ところがクレジットカード払いにすると、大きなメリットが出てきます。
メリット1 ポイントが貯まる
固定費のクレジットカード払いの最大のメリットは、ポイントが貯まること。
ポイントの還元率は、カードによって違いますが、たとえば例えば還元率1%(支払い100円に対して1ポイント=1円)の場合で考えてみます。
固定費が、家賃を含めて月額10万円だったとすると、1,000円分のポイントが毎月貯まっていくことになります。
すると、月額12,000円!
決して小さな額ではないですね?
さらに使用するカードによっては、携帯料金などを支払うことによってボーナスポイントがもらえたり、ポイントがアップしたりすることもあります。
メリット2 支払い管理がラクになる
支払いをすべて別々にしていると、支払日ごとに支払い手続きをしたり、銀行口座にお金を用意したりしなくてはなりません。
この支払管理にはけっこうな手間がかかります。
それに対してクレジットカード払いでは、すべての料金がクレジットカードの引き落とし日に一元化されることになります。
月に1回、その日までに銀行口座にお金を入れておけばいいだけなので、支払い管理の手間は大きく減ります。
メリット3 明細書が家計簿代わりになる
生活費を節約するには、家計簿をつけることが最も効果的。
でも分かっていても、家計簿をつけ続けることはなかなか難しいものです。
ところがクレジットカード払いにすれば、クレジットカードの明細が固定費の家計簿代わりになります。
生活費の見直しや節約も、しやすくなります。
クレジットカードで支払いするデメリットは?
以上のように、固定費をクレジットカード払いにすることには大きなメリットがありますが、デメリットも一つあります。
電気料金は、多くの電力会社が口座振替を利用することによる割引をしています。
割引の月額は、54円です。
またガス会社や水道局の中にも、同様の割引を実施しているところがあります。
割引の月額が54円ということは、ポイント還元率1%のクレジットカードの場合なら、月に5,400円以上の支払いがある場合、この割引よりお得だということになります。
月額の使用料金と使用しているカードのポイント還元率から、クレジットカードによる自身の割引額を計算し、口座振替の場合とどちらがお得か、検討する必要がありそうです。
どのようなクレジットカードを選べばいい?
固定費をクレジットカードで支払う際、固定費専用のクレジットカードを新たに作るのはおすすめです。
明細書が固定費だけのものになるので、管理がしやすくなるからです。
その場合、どのようなクレジットカードを選べばよいでしょう?
ポイント還元率が高いカード
まずおすすめなのは、言うまでもなく「ポイント還元率が高いカード」です。
通常の還元率が0.5%の場合と1%の場合とは、かえってくるお金は倍も違うことになります。
ただしポイント還元は、毎月の通常還元だけでなく、カードによってはボーナスポイントがあったり、カード利用額に応じて還元率が変わったりするものがあります。
ポイント還元率はそれらを含め、トータルに検討することが必要です。
ポイントが使いやすいカード
もう一つ、「ポイントが使いやすいカード」を選ぶことも大切です。
ポイントは有効期限がありますから、期限までに使えなければ貯めたポイントがムダになります。
ポイントの還元方法は、
- ネットショップなどでそのまま利用できる
- 電子マネーや提携ポイント、商品券などに交換できる
- 現金でキャッシュバックされる
など、カードによって異なります。
ポイントの還元方法が自分に合ったものを選ぶことも大切です。
銀行の手数料との兼ね合いも考えよう
銀行口座からATMで入出金する際には、手数料を取られます。
手数料は108円〜216円ですから、毎回これだけの手数料をとられるのは痛いです。
三井住友銀行の「SMBCカード」やみずほ銀行の「マイレージカード」など銀行系のクレジットカードでは、ATMの手数料が無料になるサービスがついています。
ATMからの入出金が多い人は、この銀行手数料との兼ね合いも考えて、カードを選ぶようにしましょう。